東山和紙

紙漉き風景(鈴木英一氏)

日本に紙すきの技法が伝来したのは、第33代推古天皇の18年(610年)といわれていますが、当地方に伝わったのがいつごろかははっきりしていません。 平安時代末期平泉藤原文化遺産の一つとして、東山町一帯に土着したといわれ、800年近い伝統が受け継がれており、その技法は「東山和紙製造技法」として、一関市の無形民俗文化財にも指定されています。 東山和紙の発祥は定かではありませんが、山谷川の水源地域に字名「紙生里(かみあがり:紙が生まれた里)」と呼ばれる地域があり、古くから紙すきと何らかの関係があったものと思われます。 東山和紙は、楮(こうぞ)色をした自然の色合いを持つ繊細優美で素朴さが特徴で、紙質は大変丈夫です。 この紙は障子紙、傘紙、料紙、半紙、大美濃、小美濃、杉原等に使用されてきましたが、近年は工業製品の紙が大半を占めています。 紙生里地区の人々は、地名にちなんで昔の紙すきを再現しようと取り組みを始め、製造技術の伝承はもとより、和紙の利活用、販路の確立に取り組んでいます。 紙漉きを手軽に体験できる「紙すき館」があります。 紙すき館:TEL0191-47-2424

所在地 一関市東山町長坂字北山谷146
連絡先 東山町観光協会
電話 0191(47)4525
FAX 0191(47)2118
交通アクセス(JR) 大船渡線 げいび渓駅下車 タクシーで5分(紙漉き共同作業所)
大船渡線 げいび渓駅下車 徒歩で5分・猊鼻渓入口(紙漉き館)
交通アクセス(車) 高速道一関IC~県道19号線~約30分
駐車場 紙漉き共同作業所:なし
紙すき館:あり
時間 紙漉き体験・約30分
料金 1人   1,000円
2人   1,500円
3人以上   700円(1人あたり)