慈恵塚と髑髏伝説

慈恵塚:もともと髑髏伝説の雰囲気が漂う場所だが、現在は調査中のため塚周辺はきれいに整地されている。

 かつて骨寺村(ほねでらむら)と呼ばれた一関市厳美町本寺地区。その東の境近くに逆柴山(さかしばやま)というお山があります。その頂(いただき)付近には慈恵塚(じえづか)と呼ばれる石積塚(いしづみづか)があって、ドクロにまつわる不思議なお話が残されています。
 むかし骨寺村に住む豪族の娘が、法華経(ほけきょう)を習いたいと思っていました。でも教えてくれる人が誰もいなくて歎(なげ)いていたところ、ある日天井裏から「わしが教えてしんぜよう」という声が聞こえてきました。娘はその声に導かれて法華経を習い終わった後、どうしてもその声の主を知りたくて、恐る恐る天井裏を覗(のぞ)いてみました。するとびっくり!!そこには舌の生えたドクロがいて「わしは延暦寺(えんりゃくじ)の慈恵大師(じえだいし)である。すぐにわしを逆柴山へ運ぶのじゃ」と言いました。娘はすぐにそのドクロを抱えて逆柴山に行き、手厚く葬ったということでした。
 そのドクロを埋めた場所が後に慈恵塚となり、骨が埋められているということから骨寺村と呼ばれるようになった、というお話です。

所在地 一関市厳美町本寺地区内
連絡先 骨寺村荘園交流館(若神子亭)または一関市教育委員会骨寺荘園室
電話 骨寺村荘園交流館(若神子亭)0191-33-5022 骨寺荘園室0191-26-0820内線:219
FAX 骨寺村荘園交流館(若神子亭)0191-33-5022
電子メール honederanger.4725@gmail.com
ホームページ http://www.honedera.jp/ https://www.facebook.com/honedera.wakamikotei
交通アクセス(JR) JR一ノ関駅西口を出て、一ノ関駅前バス乗り場から岩手県交通「瑞山行き」のバスに乗ります。およそ40分ほどで骨寺村荘園遺跡に到着。岩手県交通の「塚」バス停で下車するとガイダンス施設の骨寺村荘園交流館(若神子亭:火曜日休館)が目の前にあります。  なお、1日に運行するバスの本数が少ないので、バスの時間にご注意ください。
 骨寺村荘園交流館(若神子亭)でレンタサイクル(300円)を貸し出しています。
交通アクセス(車) 東北自動車道一関ICを出て、国道342号を栗駒山方面に向かうと、約20分ほどで骨寺村荘園遺跡に到着。岩手県交通の「塚」バス停前にガイダンス施設の骨寺村荘園交流館(若神子亭:火曜日休館)があります。
駐車場 骨寺村荘園交流館(若神子亭)の前に無料駐車場。駐車可能台数 乗用車46台(うち身障者用2台)。